間取りを大きくかえる大規模な改装ではなく、小さな問題点を一つずつ整理し、改善できるようにお家を全面的にマイナーチェンジ。
お子様がそれぞれ独立し、築35年の軽量鉄骨造にお住まいのご夫婦Ys様は、定年退職を控えリフォームを検討されました。
４ＬＤＫ（和室が2部屋、ＬＤＫ、洗面所、浴室、トイレ）のゆったりとした間取り。
お話を聞かせて頂くと、これからの暮らしを考えると「もう少し、便利に…将来への不安、お孫さんが来られた時のこと…」
これまで生活をされてきた「悩み」やこれからの「暮らし」は、とても現実的な内容でした。
介護士としてのキャリアと主婦歴35年のお知恵を聞かせて頂きながら、これからの住まいづくりのお手伝いをさせて頂きました。
ここに引っ越しされた時のこと、子育てをされてきた時のこと…ご夫婦の今のことなど…
家以外のお話も多く聞かせて頂きながら、今まで生活をされてきた
・寒さ暑さの悩み
・動線や段差、登り下りなどのこれからの不安
・娘さんの初産前の準備や家族の集まりなどの、理想の暮らし
幅広くご家族の想いや悩みを想像しながら、お聞かせ頂きました。
×どこをリフォームされたいですか？
○暑いと特に感じるのは、どの場所ですか？
「キッチンです。」との答えに、何時位でしょうか？など、暑く感じる原因は、場所や時間帯など
何かを突き止めるように、細かく質問をさせて頂きます。
沢山の悩みや問題点が、箇条書きとして書き出すことが出来ます。
・問題点の共通点を整理。
・想像できる暮らしを整理
・今後のメンテナンス費も含めて、予算を整理
整理した内容を踏まえ、プランの調整を行いました。
調整→微調整→作りながら調整
整理だけでは、改善できる糸口にしかなりません。
問題点や暮らしについては、総合的な（快適性・動線・予算）調整を行いました。
人によれば、「ちょうどいい」場所・高さや色合い、広さなど様々。
現場にて…
・「トイレの中で、スイッチを消しますか？外で消す方が良いですか？」
・「資源ごみのごみ箱は、どこに置かれますか？」
・「トイレの入り口引き戸の幅は、もう少し広い方が良いですか？」
図面では想像しにくい、「体感」しながらの調整が楽しかったです。
これまでの話、これからのお話を沢山させて頂き出来たリフォーム。
未来の不安と悩みを
改善と調整で作り上げる
長く住み続けていると、古くなったキッチンや水回りの気になる箇所や寒さ、暑さの少しでも快適な暮らしと
リフォームのきっかけは様々です。
×快適 ＝ 新しくする
○快適 ＝ すべてにおいて丁度いい
古くなったキッチンやトイレを最新の設備に入れ替えれば、快適な暮らしとなるのか？
なぜの質問を細かく重ねれば、「西に面したキッチンの窓が、夏の西日の影響を受けている」ことがわかりました。
これまでの質問と問題点を、小さな改善や調整を行うお手伝いで、施主様にとって「丁度いい ＝快適な暮らし」
に近づける地味な方法だと考えています。
