不可欠な気遣い
マンションのリノベーション工事を始める前に大切なことは、実はお部屋の中ではなく外にあります。
工事の道具や建材、新しい家具を運び込んだり、工事中に汚れてしまった衣服で行き来したりする際に、床を汚したり傷つけたりしないよう養生をする作業です。

そもそも「養生」とは、施工した箇所やその周辺が汚れたり傷ついたりしないよう、テープやシートで保護することを言います。
工事現場でキッチンの天板やお風呂にシートがかけられていることがありますが、マンションではそれを廊下やエレベーターにも施します。

お部屋の前の廊下とエレベーター、エントランスに、丈夫で滑りにくい黒のシートと、その黒いシートが汚れないように薄い緑のシートを敷いていきます。
ふと、現場監督が黒いシートの折り目の部分が少し浮いていることに気づきました。

「つまずくかな?」
「どうやろ…切ろか」
黒いシートの折り目に鋏を入れて、浮いているところを無くします。
地面と並行に、ピッタリと貼ることができました。


いつも非常に細かなところまで目が行き届いている現場監督。
お客様や職人さんへのこうした気遣いが、安全で円滑な工事には必要不可欠なんです。